勝負の舞台に立たせない物語――シンデレラガールズ第五話
ようやく『シンデレラガールズ』第五話を視聴することができました。
最近忙しいんですよね……無内定の15卒がこの時期に忙しくないほうが問題ではあるんですけど。
そして忙しいと言っている割には『レイジバースト体験版』を遊んでいたりする辺りがもう、ねぇ?
遅くなりましたが、本日は『シンデレラガールズ』第五話の感想記事でございます。
例によって例の如く、ネタバレ前提ですので、ご注意くださいませ。
さて。
第五話はオープニングの後にニュージェネレーションズの日常が描写され、346プロにカメラが写り、EDで日常に帰還する、「行って帰る」物語構造になっていたような気がします。
やっぱり意識はされているんじゃないかと勘繰ってしまいたくなりました。
閑話休題。
第五話はみくにゃん回であり、自分の中で渦巻いていた疑問を形にしてくれた回でもありました。
「みくにゃんにすごいキャラ(役割)を付与したなあ」というのが、視聴直後の感想です。
正直、前回まで何故みくにゃんがここまでデビューにこだわるのか、ティンときていなかったんですよね。
第五話を視聴した後も、「これはみくにゃんのキャラ(役割)だったのだろうか……?」という疑問は拭いきれませんでしたが、その背景には「ニュージェネレーションズが新入り」という事情があったのだと、再認識させられました。
要するに私が「シンデレラプロジェクト」のことを勘違いしていたのが原因なんですけれども。
三人が加入するまで、「シンデレラプロジェクト」は始動していなかったと思い込んでいたんですよね……。
「新入り」っていうのも、「最後に顔合わせをしたから」だと妙な思い込みが働いていました。
加えて、「シンデレラプロジェクト」は14人グループとして売り出す企画なのではないかという思い込みのコンボ。
勘違い・思い込みもここまで重なるとひどいなあ、と我ながら呆れました。
今度は杏が何故シンデレラプロジェクトにいるのかさらに謎になりましたけど。
みくにゃんの台詞を信じるなら、スカウト枠は当初予定されていなかったみたいですし、そうなると何故杏はオーディションに参加したのか。
仮にスカウト枠だったとしても、例の三人が辞退した時に杏も辞退するんじゃないか、とか。
例の三人の辞退後の加入なら、杏も新入りと呼ばれているほうが自然です。
そう言えば、何故卯月は先にシンデレラプロジェクト入りしなかったんでしょうか?
あのタイミングで既にみくにゃんたちが動いているなら、別にしぶりんのスカウトやちゃんみおのオーディション結果を待つ必要もなかったのでは……?
馬鹿はこういう時に困る。適当な妄想すらできません。また勘違いや思い込みが働いていないことを願うばかりです。
はてさて。
自分たちより後に動き始めたニュージェネレーションズが先に舞台に立ち、先にCDデビューを決める。
そりゃ面白く無いというか、不満も溜まります。
舞台は「城ヶ崎美嘉に選ばれた」からという理由があったため引き下がれないこともなかったのでしょう。
あのタイミングでみくにゃんはニュージェネレーションズの練習風景すら目にしたことがなかったため、練習風景を見て引き下がったという構図はむしろ自然です。
しかしCDデビューはそういうわけにはいきません。
プロジェクト内でオーディションをしたわけでもなし、(納得できるかはともかくとして)理由が告げられることもなし。
戦うことすら許されずに敗北(CDデビューを逃す)なんて展開、そりゃ認めたくありませんよね。
だから事ある毎に「勝負」って口にしていたんでしょうか。
「せめて敗北を認めたい」がためにやっていた行為、というのは深読みのし過ぎで文脈を無視しているのでしょうが。
……アイドルってそもそも「勝負」するものなんでしょうか?
今回の感想記事を起こしている内に、自分が最近のアイドルに毒されてきている気がしました。
元々アイドルだって裏ではドロドロしていたのかもしれません。
しかし、「勝負」というものを可視化し、優劣に正当性を付与しようという近年の演出は、決して無視して良いものではなかったんだなあ、と。
そりゃあ、批評家がアイドルに走るのも納得できるってものです。
批評家がアイドルプロデューサーと化したのは、今でも首を傾げていますが。
話が妙な方向に逸れました。
プロデューサー曰く、全員のCDデビューは決まっているということなので、そういう点では安心できます。
が、何故この順番になったのかは明らかになっていませんよね。
日本語がまだ得意ではないアーニャがトップっていうのもいささか疑問が残りますし(シンデレラプロジェクトの多様性をアピールするため?)、ニュージェネレーションズのデビューはどうもイレギュラーな出来事みたいです。
またひと波乱ありそうな……「後でデビューさせてやるから安心しろ」って、結局のところ今とそんなに事態は変わっていないような。
シンデレラプロジェクトが動いている以上、デビューできないアイドルがいるというのは考えづらかったわけですし。
みくにゃんは果たして救いを与えられたのでしょうか。
プロデューサーには問題の先送りではなく、ちゃんとした解決を求めたいものです。
それこそ、ちひろさんからハーフではないスタドリを差し入れしてもらえるような仕事を。――以上。
余談。
ニュージェネレーションズの曲をつくったのって誰なんでしょうね?
『DS』を遊んだことのある人間としてはどうしても武田蒼一さんの顔が頭を過ってしまいます。
実際に武田さんだった場合は、視聴を打ち切るまであるんですけどね。
ニュージェネレーションズを選んだ理由が不明にも程がありますもの、その展開は。
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