痴レ者につき。

井の中の蛙が、井の中から空を見上げたり、井の中に落ちてきた枯れ葉を眺めては、「これは何だらう」と愚考する系チラシの裏。

怪奇月蝕キヲテラエ『魔女見習いは25歳を前に、美魔女になることを選んだ』を観てきた8月21日。


まあ、観てきたのは昨日の8/20なんですが。
つーか一ヶ月以上更新してなかったのね、このblog。

ネタバレ込の感想記事ですので、ご注意くださいませ。
後、キャラクター小説版は未読ですので、そちらに関しての感想はございません。

と言っても、上演は今日までなのでこの記事を読んで観に行くってのは無理でしょうけどねー。
気になった方は別の公演がすぐに予定されておりますので、そちらに向かうのは如何でしょう。

 




 


さて。

演技面に関しての感想はなし。
と言うか、そっちに関しては僕はもう何も言えないです。
中日だからか、台詞噛みが多かったのは気になるところですが。
録画番組という形式で噛まれると、中々戸惑う……。

ビジュアルに関して。
ウィッグがボサッとなってたのは意図的かもしれないので何とも言えず。
ただ、色合いが単一なためか、すげぇ目にきつかったなという印象。
目にきついというよりは、髪だけ浮いている感じか。
グラデーションかけるとか、トーンを落とすとか、やりようはあったような気がする。
アニメっぽさの演出で、わざとやっていた可能性もあるのですが。
その場合は、今度は黒髪のウィッグを使わなかったのがやや謎ではありますね。

劇中劇内なら、なるちゃんっぽい娘が可愛かったです。

物語に関して。
この人の作品にしては珍しく、直球でメッセージをぶつけてきたなあ
コスプレという題材も、今回のメッセージと良く噛み合っています。
年齢による世間の目が、目に見えて厳しくなりますからね。
そりゃあ、いますよ? 結婚してもコスプレしてる人とか、夫婦で参加する人とか、親子でコスプレしてる人とか。
でもやっぱり、極々少数なんですよねー。

但し、オタク趣味をやってる方々にとっては、今回のメッセージは自明の理
と言うか、ずっと向き合わなければならない問題であって、目を逸らすことなんてできやしない。
そう考えると、今回のメッセージって、かなり"今更"なんです。
であるならば、今回のメッセージを真に受け取るべきは、そういう趣味を持ってない方、のような気がします。
生きるための息抜きとしての趣味ではなく、趣味の為に生きている人種の叫び

しかしそうであるならば、演出がサブカルに寄りすぎてねぇかなあという印象も。
わざわざJASRACに申請を出してまで使った音楽の数々。
わざわざBlu-ray特典の音源まで使うところが実にサブカル。
分かる人にしか分からないネタの数々は、笑ってる客と冷めてる客がハッキリしていたように見受けられます。
ちなみに僕は、ネタは(恐らく全部)分かるんだけどおじさんにこのテンションは辛いわあっていう感想でした。

まあ、そんな、よく分かんない活動してる奴らが、よく分かんない活動してるなりに苦悩してて、それを吐き出すだけの作品だったんだらうか。

何が面白いって、この苦悩はずっと続くことなんですよね。
悩みを乗り越えて、境界越境の物語のように見せかけているものの、実は登場人物に変化はない。
親バレした時、30歳を迎えた時等々、何かしらの節目を迎える度にこの悩みは具現化してきます。
いつまで強がりを言い続けられるか、いつまで現実逃避を続けられるか。
変な話、現実に折れた方が絶対楽なんですよね。
にも関わらずに趣味を続けるのは、何故なのか。

夢っていうのは呪いでもあるわけですが、ならば趣味も呪いなんでしょうかね?

何にせよ、再演が楽しみな舞台でした。
重みが出るのか、それとも直視できなくなるのか、その辺がとても、楽しみです。

後、劇中劇のドラマCD発売はよ。

 

 

 

 

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夢見る少女じゃいられない

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英雄

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