痴レ者につき。

井の中の蛙が、井の中から空を見上げたり、井の中に落ちてきた枯れ葉を眺めては、「これは何だらう」と愚考する系チラシの裏。

第19回文化庁メディア芸術祭・受賞作品展に行ってきました

 タイトルの通りです。

14日の午前に、国立新美術館へ滑り込んできました。

 

 午後から予定があった関係で足早の鑑賞となってしまい、あまり深い理解はできなかったなと惜しい気持ちです。うまい具合に時間をつくって、もっとゆっくり観て来るべきでした。仕事辞めたい。
そもそも、「僕にアートは理解できない」可能性も高いのですが。
実際、アート部門はさっぱりでございました。

僕が興味を抱いたのは、やっぱりアニメーション部門
中でも岩井俊二による花とアリス殺人事件』のメイキングに感嘆しておりました。
写真をコラージュして、そこから3DCGを配置するという手順は目から鱗。
単に1枚の写真から起こさない辺りが、面白いなあと。
というのと、案外二次元と三次元の融合っていうのは、こういうことを指すんじゃないだろうか、なんて思ったりも。

その場合、新海誠の批評で度々見られる「何故実写でやらないのか」「何故アニメーションなのか」というテーマが、また別の解を持つようになるのではないでしょうか。

他だと、Perfumeライブ「SXSW 2015」』も目を引きましたね。
個人的にライブビューイングという鑑賞形態はあまり好きじゃないというか、食指が動きづらいのですが、こういうライブビューイングならではの仕掛けがあると、また違った消費形態を生み出せるんじゃないかなあ、なんて。
それこそ、現地ライブの代替手段ではなく、現地ライブよりもライブビューイングのチケットを欲しがる層が生まれたりする未来もあるんじゃないでしょうか。
この仕掛けはPerfumeの消費方向性と咬み合っていたというのも強みでしょうから、話はそう単純ではなさそうなんですけどね。

後は、『Thumper』もちょっと気になるところ。
カフカとの関連性とか、哲学的命題とか、そういうのは全く分からなかったんですけど、あの疾走感とリズムゲームの噛みあわせの良さは爽快感がすごいなあって。
そういう点で気になったので、リズムバイオレンスよりも、もっと爽快感・スピード感を重視したほうが好みだったのかもしれないなとも思います。
我ながら何様だよ。

後は『2.5次元マスク』も、流行ってたかどうかは全く分かんないんですけど、あそこまで開きなおると結構受け入れられるもんなんだなあ、と謎の感動を得ました。
や、僕って二次元キャラクターのコスプレってあんまり好きくないんですよね。どうしても「顔の乖離」が気になって、同一キャラクターだと認識できない・認識しようとするから脳が苦しむ、みたいな。
でもここまで行くと、「もう良いや」って気分になります。
いっそ、『2.5次元マスク』とコスプレの組み合わせも見てみたい……?

他に気になっていたマンガ部門ですが、時間がなかったので総スルー。
後日漫画喫茶とかで補完したいものです。

……うん、ホントにこれ、ただ行っただけだ
もう少し事前知識を仕入れるなり、現地で理解を深めるなりをすべきでした。
反省。