ゲイツリバイヴが理想郷(ディストピア)を構築すると妄想した2月5日。
『仮面ライダージオウ』関連記事が続いてしまうんですが、それぐらい『仮面ライダージオウ』は面白いんですよ!
今回の記事は考察記事ではなく妄想記事です。このブログではよくあること。
掲題が全てなんですが、一応そう思った理由を記載していきます。
■第21話の白ウォズの発言
これが今回の妄想の根幹。「何も変わらない」「時間が止まったかのような平穏」って、どう考えても管理社会じゃろ……。
■白ウォズの無機質さ
役者の演技が巧いので分かりやすいんですが、黒ウォズに比べて白ウォズは感情が希薄に見える。又、黒ウォズが直接はソウゴの邪魔をしない等、一定の配慮をしているようや描写があるのに対し、白ウォズは目的の為なら過程、特にゲイツも含めた人々の感情は気にしていないような描写が目立つ。
■ゲイツの初期所持ライドウォッチ
ゲイツがオーマジオウから奪ったとされるライドウォッチは、『ドライブ』と『ゴースト』。何故この2人だったのかずっと不思議でした。オリキャスが出られないのが明確だから? かと思えばゴースト編やったりしてたのでますます不思議。しかし、白ウォズの言動で全てが腑に落ちました。
『ドライブ』は、グローバルフリーズと云う、全世界の時間を止めて管理者として君臨しようとした敵役がいます。
『ゴースト』は、魂と肉体を分離することで永久の命を得ようとした世界、眼魔世界が描かれますが、かなり初期の時点からガンマイザーと云う上位存在に管理されてしまっていたことが判明しています。
要するに、2作品とも管理社会の描写がある作品なんですよね。
それらのライドウォッチを持っていることこそが、ゲイツが管理社会を構築する存在になる示唆だったのではないか、と云うお話。
なんですが、ここまでは第21話を観た視聴者なら大抵気づく事項です。めちゃくちゃ分かりやすかったからね。
なので、ここからは描写関係ない妄想話です。
管理社会の対義って何でしょう?
管理社会とは、アライメント的には秩序(ロウ)に属する概念です。
ゲイツリバイヴがオーマジオウを打倒した結果生まれるのが、秩序を最重要視の管理社会なのだと想像すると、同時にオーマジオウが君臨する時代についても想像がつきます。
混沌や自由(カオス)が最重要視される世界。
秩序最重要視のゲイツリバイヴが立ち上がるのも納得の世界です。
この妄想は突飛には思えるものの、オーマジオウクラスタのアライメントは混沌であると思われる描写がいくつかあります。
例えば第15話第16話。オーマジオウとの邂逅編。
オーマジオウはベルトを捨てろと自身の消失を厭わない提案をしたりします。「どのような未来を選ぶか楽しみだ」と。又、一時消失する際は笑いながら消えたりしています。これは文句なしにアライメントは混沌でしょう。
ちなみにこの回は、黒ウォズも「歴史にどんな影響を与えるのか」と、必ずしも厳密な歴史の進行に固持しているわけではない、歴史の揺らぎに対して歓喜しているような描写があったりします。イベントCG集めているだけではないと思う。
黒ウォズは黒ウォズで、門矢士を引き入れて将来のオーマジオウであるソウゴの邪魔をしたりする等、道理としては不思議な動きを取っていたりするので、アライメントは混沌に見えます。
で、そんなアライメント混沌の黒ウォズ。彼がゲイツリバイヴの君臨する管理社会を甘受するでしょうか。私には崩壊させようとするようにしか思えません。
その為の手段として、オーマジオウの誕生を目指しても不思議ではありません。それこそ、白ウォズがゲイツリバイヴが勝利するように導いているのと同じように。黒ウォズがオーマジオウが勝利するように導くルートもあるのではないでしょうか。
ビヨンドライバーと云うツールと、仮面ライダーウォズと云う名前も中々興味深いです。ビヨンドにはあの世的な意味もありますからね。偽史となった歴史のドライバーと云う見方もできるのでは? そしてウォズと云う、白ウォズ黒ウォズどちらが変身しても不思議ではない名前。キャッチフレーズである「未来の創造主」も、消えた歴史を想像する的な意味があるのかもしれない。
このことから、『仮面ライダージオウ』は逢魔の日に『オーマジオウが勝利する歴史』(強者だけが生き残る混沌の原始的生活)と『ゲイツリバイヴが勝利する歴史』(秩序が全ての管理社会)を交互に繰り返していると考えることも可能ではないでしょうか。現在は『オーマジオウ勝利ルート』が正史として扱われており、『ゲイツリバイヴ勝利ルート』が偽史。しかし、白ウォズはそれを逆転させようとしている。
白ウォズが逆転を成功させた後は、黒ウォズが仮面ライダーウォズとなり、『オーマジオウ勝利ルート』への逆転を目指す。
それの無限ループ。それが『仮面ライダージオウ』の世界。
そして『ディケイド』と云う世界の破壊者によって『仮面ライダージオウ』は別のエンディングに到達点できるようになる、みたいな。そんな妄想。
妄想は楽しく、絶賛案件炎上中なので現実逃避的にも都合が良いです。しかし、今回の妄想はタイムジャッカーについて全く触れていないのが個人的にも残念。
タイムジャッカーの最終目的、マジでよく分からないんだよなあ。まさか摂関政治したい訳ではないないだらうし。
映画ならではの揺らぎだと思っていたけど、スーパータイムジャッカーについても考えてみたほうが良いのかしら。仮面ライダーの完全消失……?