痴レ者につき。

井の中の蛙が、井の中から空を見上げたり、井の中に落ちてきた枯れ葉を眺めては、「これは何だらう」と愚考する系チラシの裏。

夢という名の呪いについて


新年明けましておめでとうございます。

 

 


 昨年10月より更新していなかった当ブロマガですが、更新できなかった理由は至極単純に金欠によるプレミアム解約が大きな要因だったりします。新年になって多少懐に余裕があったため、また『ウレロ』をもう少し良い画質で観たいなと感じたためプレミアム登録を済ませました。折角なのでブロマガも再開してみようかと。
何年目ですかねぇ、この流れ。まるで成長していない。
当然書きたいことなんて特に無いため、今思いつきで打鍵しているわけですが、夜勤明けなせいで非常に眠い。瞼が重い。ってことで夢の話でもしてみましょうか。
今年の初夢は、端的に申せば『遅刻する夢』でございました。
書類が見つからず、もう出なければ、いえ既に出たところで遅刻は確定しているにも関わらず、書類が見つからないために部屋から出ていけないという焦り・恐怖に彩られた夢でございました。起きた時には冷や汗をかいておりました。ヒートテックを着用して睡眠するのはよくありませんね。
 というわけで、汗をかいたのはヒートテックを着用して睡眠を取ったためである可能性が高く、それ故に眠りが浅くなり夢を見たのではないかと愚考する次第なのですが、しかし何故にそのような夢になってしまったのかと、次は妄想してみたくもなったりするのです。
行かなければと考えてはいるものの仕事に行けない、その理由が書類の紛失という、自己の責任によるもの。果たして夢のなかの僕は仕事に行きたかったのか行きたくなかったのか。書類紛失という言い訳を事前に準備することで、行けない理由を捏造しているとも取れなくはないのです。しかし、それでも行かなければという焦りを覚えたことも事実です。
何故行かなければと考えたのか。上司が怖いから? 怒られたくないから? 間違いではないと思いますが、しかし、長期的に見ると自分の評価を下げたくなかったからではないでしょうか。だって、上司にエスカレーションしていませんものね。ギリギリまでぐだぐだ悩んで、何とか独りで解決できないかと焦っているという僕が夢のなかにはいたわけなのです。評価が下がれば仕事をクビになる可能性もございます。非正規雇用とはいえせっかく見つけたこの仕事、懲戒処分による退職は好ましくございません。単純に、食っていけなくなります。言うまでもなくお金は大事であり、時に金は命よりも重くなり、そして金を得るためには労働をしなければならないのです。労働環境に行き着くまでにも金は消費していまうので、一度転ぶと中々立て直せないのが辛いところでございます。しかし、であるにも関わらず。見方を変えると夢のなかの僕は仕事を辞めたがっていたのではないかと考えることもできてしまいます。つーか辞められるもんなら辞めてやりたいと現実の僕も考えてしまいます。それで食っていけないのは嫌だから、何とか愛想笑いを続けているのです
 ここでふと考えるのは、もし仕事を辞めても食っていけると仮定した場合、僕は何をしたいのかということです。一生自宅警備員をしたいのでしょうか? 魅力を全く感じないというのは嘘になりますが、どうにも違う気もしてしまいます。と言うより、自宅警備員になって何をしたいのかが、今考えるべきポイントなのではないかと気づくのです。働かずに何をしたいか妄想した際、浮かんでくるのは学生時代に書いた学士論文の存在です。アレを書いている時、内定が出ない恐怖がスパイスとなっていた可能性も否定できませんが、非常に楽しく、充実した日々を過ごしていたように感じます。生きていく上で必要性の欠片もない、どころか脳のリソースを実学以外に使用するという点ではマイナスにすら成り得る研究(笑)のことを考え続けるのはとてもとても愉しいものであったと振り返ってしまうのです。世の中にはこのようなどうでも良いことに思考を費やし、大学教授をやる傍ら新書を出版して日々を過ごしている方が割といらっしゃるという事実にも気づいてしまうと、途端に羨ましくもなります。その環境に行き着くにあたって、とても苦労なさったであらうことを加味しても、羨望の眼差しを向けてしまうのです。だって彼らは、自宅警備員をやらずにやりたいことをやれているわけですから。そりゃ羨ましくもなるってもんですよと開き直りをすると同時に、別に自宅警備員にならなくてもやりたいことをやれている方は世の中に一定数いらっしゃるんだなという事実にも気づいてしまいます。ってことは、別に仕事を辞める必要はないのか。
 自分が何をやって食っていきたいのか。これが夢なんだな。そして『食っていきたい』が欠落すると夢追い人やヒモと呼ばれる畑の住人になり、『何をやりたい』が欠落すると、今の僕になるんじゃないでしょうか。

新年に幸あれ。

 ――〆