痴レ者につき。

井の中の蛙が、井の中から空を見上げたり、井の中に落ちてきた枯れ葉を眺めては、「これは何だらう」と愚考する系チラシの裏。

今更感が拭い切れない15年冬アニメ感想、を建前にした生存報告。

実は生きておりました。

無職生活を謳歌している日谷さんです。嘘です。不定期的な嘔吐感等々に悩まされております。

そんな生活の支えがひとつとなるアニメーション作品の、簡単な感想まとめです。
と言っても2015年冬アニメのものですけどね。
既に春アニメが放送1ヶ月に差し掛かろうというのに……。


ネタバレは最低限に留めたつもりですが、気になる方はご注意くださいませ。
後、一部15年冬アニメではないものの感想が混ざっておりますが、お気になさらず。

 
『幸腹グラフィティ』

予想はしていませんでしたが、今期一番楽しめた作品でした。
第一話の感想記事では「椎名さんが入ってきて二人の関係性が壊れるのを恐れている」との旨を書きましたが、椎名さんがいたからこそ二人の関係性が深まっていたようにも思います。
最終的には椎名さんが(作品内だけでなく今期を通して)一番好きなキャラクターになってしまうというですね。
元々のビジュアルもそうですが、服装も好みだったのが大きいですね。みかこしって点も働いているかもしれないです。

作品そのものの感想としては、「料理系に百合要素をプラスされたら、そりゃ嫌いにはなれませんわ」ってところ。
時間帯も良かったですね。あの時間なら、夜食への抵抗心も強まります。





『レディジュエルペット』

予想外の傑作でした。
飛ばし飛ばしで見ていたため、ちゃんと補完はできていないのですが、それでも面白かったと感じます。
正確には、「こういう面白さに進むのか」というギャップが楽しめました。

最終話で、自然と目元を潤ませていた自分がいたことが印象的。
色々と落ち着いたらちゃんと見直したいなあ。





『プリパラ』

安定の面白さでした。
キッズアニメらしいカオス要素と、アイドルの「競い合う仲間」「身体が傷つかない敗北」などの王道展開を併せ持つ、「プリパラらしさ」とでも言うべきものがある程度完成したように感じます。
二年目もその「プリパラらしさ」を突き進めて欲しいものです。

3クールという尺も印象的だった『プリパラ』。
個人的にはもう少しファルル関連を掘り下げて欲しかったな感がなくもないのですが、3クールでチーム結成からファルルまでの物語を描き切ったのかと改めて驚愕します。
最終話の展開は、見事の一言です。「プリパラらしさ」の塊です。あれで二期がなかったらと考えると恐ろしいですけどね。

余談ですが、僕はシオン派です。
アイドルとして好きなのはらぁら、友だちになりたい相手はドロシーといったところでしょうか。





ガンダムビルドファイターズトライ』

「もったいないなあ……」というのが正直な感想。
もう少し一期からスパンを空けて、丁寧に制作して欲しかったなと思ってしまいます。
雑だったとは言いませんが、一気に比べてキャラクターに魅力が薄い。
それは決してキャラクターそのものに魅力がなかったわけではなく、キャラクター同士の交流が少なく、そのためにキャラクターの物語が描写されなかったため、そこから魅力を理解するには至らなかったのではないかと愚考する次第。

「トライ」の名を冠する割には、1vs1を三箇所で行っているというバトルが多かったように思えてしまうのも残念なところですね。
キャラクター自体は決して悪くなかったので(それ故の「もったいない」)、OVAに期待です。






『トッキュウジャー』

「またレッドの物語かあ」ということで『シンケンジャー』を思い出しましたと言うのが感想。
ゼットが哀れすぎて、そういう点では中々新鮮でしたね。
ザラムのキャラクター造形も好みでしたし、敵陣に魅力があった作品かなあ。
結構色々と考えられそうで(家柄とか毒親とか、やりたいことと適性のギャップとか)、評論が出るのを期待しています。『ユリイカ』辺りで取り上げてはもらえないものか。
もう出ているのなら、不勉強でごめんなさいってことでご容赦を。







ハピネスチャージプリキュア!

女児と一緒に見ていたであろう全国のお母様方の感想が聞きたい。
悪い男に騙された女の子の構図にしか見えないんだよこれ……。






艦隊これくしょん

一話一話は面白かったと思うよ、うん。
まさかカレー回が一番面白いとは思わなかったけど。

リレー小説(小説じゃないけど)は、こうなるよなあ。
一話一話を丁寧に分解すると、それぞれの脚本の癖やら特徴やらが捉えられるかもという期待はあります。
が、再放送されてても二周目に進む気にはなれないんだよなあ。不思議。






『デス・パレード』

視聴打ち切りました。
理由は既に書いていた通りですね。
完結したので、視聴済みの方と一緒に鑑賞してニヤニヤされたいなという願望があります。
一人で観るのは、今は考えられないかなあ。







アイドルマスター シンデレラガールズ

ちゃんみお救済回を視聴したところで視聴打ち切り。
個人的に『シンデレラガールズ』には、“プロデューサーのいない物語”を期待していたので、「またプロデューサーとの物語か」と感じてしまったんですよね。
もちろんこれはこれでめちゃ面白いので、意識の切り替えさえできれば問題なかったんですが、その後に放送された特別編で心が折れました。
公式で想定されているであろう消費のスタンスが、絶望的に僕と合っていない。
一話一話で「これじゃない」を抱えるのは精神衛生上よろしくない上に、下手をしなくてもアンチ扱いしかされないので自主的にリタイア。

あくまでも勝手に期待していたものとは違う面白さだったというだけなので、完結後に一気見して消費したいと考えています。
さすがに触れることさえ止めてしまうのはもったいない良作ですので。……こういう点で、アンチ扱いされるんだろうなという自覚はあるんですけどね。




常に自害したいと考えていた時期でもあるので、視聴数はそう多くないですね。
他を全く観ていなかったわけでもないのですが(『Gレコ』『東堂院聖也』や『ラブライブ』の再放送等)、駄文を書き散らせるのはこの程度でしょう。







ってことで余談を。
シンデレラガールズ』のこともあるので、僕の視聴スタイルを考えてみたいなと。

「この世につまらない作品なんて存在しない」ってのは、明らかな戯言です。
つまらない作品は、世の中に確かに存在します。

が、自分がつまらないと感じた作品が、他の人にもつまらないかっていうと、そうじゃないことも多かったりします。

そういう作品は、つまらないのではなく、「面白いけど僕には合わない」って印象のほうが適当に近いんじゃないかなと、考えています。
「つまらない」って一言で印象付けるのと大きくは違いませんが、あくまでも「僕には合わない」としたほうが後々にふと「観てみようかな」って気分になれる可能性がある分お得な気がします。
人の感性って、結構簡単に変わったりするんですよね。
自分の意思で変えようとすると中々困難なのが曲者なんですが。



また、「合わない」にも「作品そのものが合わない」のと、「周囲の消費スタンスと合わない」のパターンがありそうです。

現代において、アニメ(に限った話じゃないですが)って、一人で観るものではないと思っています。
翌日に友だちと感想を言い合うだとか、電子掲示板やSNSで感想を共有するだとか、擬似的に複数人で視聴しているかのような錯覚こそが、現代の消費スタイルなんじゃないかな、と。
(ニコニコというコンテンツを利用している方には、この辺り伝わりやすいんじゃないかと思います)

「作品そのものが合わない」「周囲の消費スタンスと合わない」
いずれにせよ、一度期間を空けてから視聴してみると、意外と楽しめたりすることもありますよって提案でした。無理して視聴を続けるぐらいなら、一度切ってみるのも悪くはないですよ?




――と、最近『ディアマイフューチャー』を再視聴して物思いに耽った日谷さんでごぜぇました。