関係性を彩る料理――幸腹グラフィティ第一話
我ながらそろそろネタ切れ感と申しますか、感想記事を起こすだけの気力が薄れてきたような気がします。
観てるアニメ全部に感想を抱くわけじゃありませんしね。
基本、「面白かった」「自分には合わなかった」ぐらいの判断しかしていません。
今までの投稿記事からも、その傾向は読み取れることと思います。
そんな中での2015年冬アニメ感想シリーズ第四弾。今回は『幸腹グラフィティ』を扱います。
ネタバレ注意ですので、ご注意くださいませ。
『幸腹グラフィティ』は当初、視聴するつもりのなかったアニメでした。チェックすらしていませんでした。
元々今期は、『シンデレラガールズ』と『デス・パレード』、後は『ジョジョ』しか観るつもりはなかったのです。
(継続視聴は『プリパラ』『アイカツ』等ありましたけど)
しかし、Twitterで評価されているのが(と言うより、「稲荷寿司が食べたくなるアニメって何だ」と)気になり視聴開始。結果として「観て良かった」と思うようになってます。
というのもこの作品、自分の好みに合致する「関係性を消費する」アニメだったんですよね。
『幸腹グラフィティ』は恐らく「空気系」に分類できるアニメだと思うのですが、その中でも主要人物が二人に絞られている点が特徴にあると思っています。
第一話のほとんどはリョウときりんの交流でしたし、一応第二話まで見ているのですが、他の関係性が優位にきたとは感じませんでした(むしろ関係性を強めた気もする)。
この後も、この関係性が描写されなくなることはないんじゃないかなと、勝手に期待しております。
複数の関係性が描写される作品も好きですし、多様な関係性を描く作品も嫌いじゃありません。むしろ想像の余地が期待できる分、二次創作を含めるならそういう作品のほうが好みかもしれません。
しかし個人的には、一つの関係性を丁寧に描き続ける作品のほうが、作品単体での満足感・充実感が大きいのです。
で、『幸腹グラフィティ』はそのような作品に思えるからこそ、個人的に満足しているってわけなのです。
ちなみに、このブロマガでの「関係性」は「カップリング」という言葉である程度代入できたりします。
「関係性を消費する」って言葉がピンと来ない方は、「自分好みのカップリングに出会えた」辺りで想像してみてください。
自分好みのカップリングが公式で描かれるって、素敵じゃありませんか?
もちろん『幸腹グラフィティ』には「食事(調理)シーン」という特徴もあります。
が、私にはその特徴は副次的ともうしますか、あくまでも演出のひとつって感じと捉えてしまいますね。
第一話の面白いところは、食事によってリョウときりんの関係性が構築された点にあります。
そのように関係性に影響を与えるという意味では、食事という演出は非常に魅力的です。
が、どうしても「料理を通した関係性」で私は観ちゃうんですよねー。
料理そのものが魅力的ってのはそれだけで強みですし、実際第一話を観終わった後、ブリ大根をつくったりもしました。
が、それを目的に観るとか、そこを面白さの一番のポイントとして捉えるのは個人的には違うかな、と。
料理が魅力的、食事がエロいも、十分に評価対象でしょう。
しかし、あくまでも(リョウときりんの)関係性を消費できるかどうかが、このアニメに対する評価の分かれ目になるんじゃないかなーって思いました。――以上。
……これだけ二人の関係性が云々って言ってるのに、この後関係性が変わったらどうするんですかね?
第二話で存在感を出してきた、みかこしがCV演ってる女の子、すげぇ可愛かったし絡んできそうだしで期待と不安が入り混じる。
関係性を強めるためのキャラクターであると、CVもあいまって非常に私好みなんですけれども。